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盆栽女子ブームの火付け役 花澤明春園

盆栽をもっと自由に!盆栽界に新風を吹き込む花澤明春園の盆栽とは?
高村雅子
高村雅子
盆栽妙 店長
  • 更新日:2022/8/25
  • 投稿日:2022/8/25
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盆栽女子ブームの火付け役 花澤明春園 「難しい」「手がかかる」「高い年齢層向けの趣味」といったイメージが定着しがちな盆栽。しかし現在では、幅広く多彩な年齢層で楽しまれるようになってきました。「盆栽をもっと身近なものに感じてほしい」と語る、遊び心たっぷりの3代目園主 花澤さんのアイデアとは?

初心者から楽しめる、
間口の広い盆栽界のエンターティナー

松柏など素材を丹念に作り込んだ盆栽から、苔玉を使った身近でかわいらしい盆栽、四季を楽しむ山野草など多彩な盆栽で人々を魅了する「花澤明春園(はなざわみょうしゅんえん)」。
県道33号線から見える大きな看板が目印で、JR予讃線の線路の東側、のどかな光景が広がる場所に花澤明春園はひっそりと佇んでいます。四季の移り変わりを愛でるように、1人でも多くの人が肩を張らずに楽しめる盆栽を提供できるよう小さいサイズから幅広く展開しています。

草、木、石。
無限の可能性を秘めた盆栽の魅力を知ってほしい

園主を務める3代目・花澤登人(たかひと)さんは、「季節を遊ぶ」をテーマに自由な発想で盆栽の魅力を広めています。
「盆栽と耳にすると、まだまだご年配の方の趣味というイメージが根強くあります。しかし、松だけじゃなく自然の中で育った苗や花や石、全てが盆栽。その盆栽を家族みんなでもっと自由に楽しんでもいいんじゃないかと思い、“ファミリー盆栽”を提案していきたいんです」と目を輝かせて語ってくれました。

盆栽教室も開催。四季と盆栽に触れ合う素敵な空間

園内にはここを訪れた人がゆったりと盆栽を楽しみながら休憩できるギャラリーがあります。一歩足を踏み入れると木の温もりを感じる空間が広がり、床の間に飾られた盆栽を鑑賞することができます。
また、月に一度「草木で遊ぶ小さな風景」と題した盆栽や山野草の初級教室を開催していて、1日体験で作品作りを楽しむことも可能です。お父さんが育てた桜の盆栽を部屋に飾って家族でお花見を楽しむというように、盆栽との暮らし方も提案しています。
まずは気軽に盆栽に触れ季節を遊んでほしい、そんな花澤さんの思いが詰まった教室。この教室は女性に人気。盆栽の魅力を知るきっかけになった人も多く話題を呼んでいます。

盆栽のことなら「なんでも揃い、なんでも相談できる」場に


例えば盆栽を始めてみようと思うと専門店で盆栽を購入し、その盆栽に合う鉢を選びに行く。そして、手入れの際の道具や肥料をホームセンターで購入するなど、必要なものが増えるたびにどこに行けばいいのだろうと迷う人も多いのではないでしょうか。
そこで花澤さんは、ここに訪れれば盆栽に関わるアイテムがすべて揃う場所にしたいと道具や鉢も豊富に取り揃えています。園内に所狭しと並ぶ窯元から選んだこだわりの鉢は圧巻。どれにしようかと迷いながら選ぶ時間も楽しみの一つになっています。
また、植え替えや手入れ、水やりなど困ったことがあればなんでも相談できる「ぼんさい110番」を設置するなど、身近で頼れる盆栽屋さんとしても愛されています。

遊び心あふれるアイデアで盆栽の魅力を開花!

盆栽の幹や枝に針金を巻きつけて、姿を整える針金かけ。
その技を生かし、ハート型や星型などかわらしい盆栽もあります。これらは登人さんの娘・美智子さんの考案。女性なら誰もが笑顔になるかわいらしさで、ギフトとしても重宝されています。
また、香川県が誇るオリーブの苗を生かしたオリジナル盆栽も考案。これまで受け継がれてきた伝統美と技に加え、時代のニーズに合わせた暮らしに寄り添う盆栽を提案しています。
讃岐盆栽界に新たな息吹を吹き込む風雲児的存在の花澤明春園。ぜひ一度訪れたいというファンが増えています。

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この記事を書いた人

高村雅子
高村雅子
盆栽妙の店長 盆栽家。三重県鈴鹿の田舎生まれ。大学進学を機に大阪に出て卒業後は秘書として企業で働く。結婚して退職、子育てに奮闘。子供も大きくなり、自分の時間が持てるようになったので、かねてより大好きだった植物をもっと勉強するべく、盆栽の世界へ踏み入ることに。同郷の盆栽職人 太田重幸に師事し、盆栽の奥深さを修行した後、自宅で教室を開業。2007年にインターネット盆栽販売店 盆栽妙をオープンし、盆栽メルマガ登録数日本一に。盆栽はじめるサポートに日々奮闘中。

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