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8月の盆栽管理

8月にするべき盆栽管理の作業を解説
高村雅子
高村雅子
盆栽妙 店長
  • 更新日:2022/8/25
  • 投稿日:2022/8/25
  1. 基本の管理
8月の盆栽管理

8月の盆栽管理

見頃:百日紅(サルスベリ)、トキワシノブ、もみじ、シダ類

8月の盆栽管理

7月におこなった暑さ対策は万全でしたか?盆栽が元気がない、葉っぱがよく落ちる。葉が焼けているといった状態ですと、水が足りないと思われます。水やりの回数を増やす、置き場所を半日蔭などに移す、遮光をするなど、しっかりと対策してください。

8月の盆栽管理

置き場所

半日陰で西日の当らない場所が望ましいですが、無理な場合は日除け対策をしてください。日中の暑さで樹が弱っているところに西日が当たると更に弱ってしまします。日除けはよしずや、すだれでも代用できます。室内で鑑賞される場合はクーラーの当らない場所に置いてください。とても乾燥してしまします。

いつもお伝えいたしますが、室外機は盆栽の敵です。室外機の風がベランダに充満している場合は熱風の中に置かないよう高い場所に置いてください。

■季節ごとの盆栽の管理(夏の管理をご覧ください)→→

水やり

1日中、日のあたる場所に置いている場合は乾燥が早く、この時期は小さい鉢の盆栽だと水を3回あげなければならないです。半日程度の日の当たる場所があれば水やりも楽になります。2回、3回とお水をあげられない方は置き場所を変えてみるといいですね。乾きがよくわからない場合は多めにあげてください。土の水はけがよければ水の与え過ぎで枯れることはありませんのでご安心を。

また、室内で鑑賞している時の水やりは土の乾燥を確認して、お水をあげたらしっかり水を切ってから置いてください。受け皿を使う場合は受け皿に水を貯めないようにしてください。根が呼吸できなくなります。さらに受け皿に貯めたお水はお部屋が暑いとお湯になりますので樹が枯れてしまいますので水を貯める水やりはしないでください。

鉢の表面が少し湿っていても底から乾燥している場合もあるのでとにかく盆栽の土の乾きや葉の状態をよく見て水やりのタイミングを知っていくことです。お盆に帰省、旅行など不在になる時にはどうやって水やりを工夫をすれば・・・・下記にてご確認くださいませ。

■不在で盆栽に水を与えられないときでも枯らさない方法→→

肥料

真夏は基本的にお休みします。ちょっと弱ってしまったと思ったときは固形の肥料ではなく、活力剤を与えてください。先月に与えた固形肥料が鉢に残っている場合は取り除いてください。

消毒

予防のために定期的に散布すると良いですが、害虫を見つけた場合は即散布してください。

8月の作業

【五葉松】早ければ今月末あたりから前々年の葉が茶色くなってきます。ついてない場合もございますが残っていたものは不要な葉ですので落としてください。

【もみじ】うどんこ病になりやすので消毒はオススメします。あまり日当たりのよいところに置くよりも日陰に近いほうが葉が日焼けをしません。

【長寿梅】伸びた枝を剪定します。用が終わって黄色くなった葉は取り除きます。

【桜】花芽ができる時期ですのでしっかり水やりをしてください。水切れを起こすと花芽がつかなくなることがあるので特に気をつけます。

【藤】伸びている不要なツタは切ります。花芽ができる時期なので剪定は控えましょう。

8月の育て方に関するよくある質問

夏場に水を頻繁にあげれません。どうすればよいですか?

この記事を書いた人

高村雅子
高村雅子
盆栽妙の店長 盆栽家。三重県鈴鹿の田舎生まれ。大学進学を機に大阪に出て卒業後は秘書として企業で働く。結婚して退職、子育てに奮闘。子供も大きくなり、自分の時間が持てるようになったので、かねてより大好きだった植物をもっと勉強するべく、盆栽の世界へ踏み入ることに。同郷の盆栽職人 太田重幸に師事し、盆栽の奥深さを修行した後、自宅で教室を開業。2007年にインターネット盆栽販売店 盆栽妙をオープンし、盆栽メルマガ登録数日本一に。盆栽はじめるサポートに日々奮闘中。

この記事のキーワード

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  • 乾燥
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