【盆栽 初心者講座】立派な棚は必要ない! この盆栽どこに置けばよい?
- 北谷隆一のよく分かる盆栽初めのステップ
- 北谷隆一
- 北谷養生園 園主
- 更新日:2022/8/23
- 投稿日:2022/8/22
- 基本の管理
- 初心者
- 北谷隆一
- 講座
- 技術
目次
- 盆栽には置く棚が必要
- オリジナルの棚をつくろう
- 環境を整える
- 適した棚の材質
- 室内で管理は難しい
- まとめ
盆栽には置く棚が必要
盆栽は世界中からBONSAIと呼ばれ、注目を集める存在になりました。
威厳のある大木を縮小した盆栽の姿は、沢山の人々を魅了しますよね。私もその一人です。
その素晴らしさを家の中でじっくり鑑賞したいと思われる方が多いと思います。
ですが盆栽は日当たりが良い場所で気候の変化にさらす必要があるため、樹を健康に育てるためには屋外での管理が一番適しています。
屋外に盆栽を置くとなると、広い庭と立派な棚が必要だと思われがちですが、実は広い庭がなくても立派な棚がなくても、自宅で盆栽を楽しむことができるんです。
オリジナルの棚をつくろう
北谷養盛園ではホームセンターで売っているブロックや杉板で代用して棚を作っています。
どちらも安価で買えますし、どこのホームセンターでも売っている物です。
地面から杉板までの高さが50cmぐらいになるようにブロックを積みます。
これぐらいの高さがあれば風通しが良く、湿った状態をバランス良く乾かす事ができます。
また病害虫の侵入防止にも効果的です。是非、皆さんオリジナルの棚を作ってみてくださいね。
環境を整える
日光については一日中日光が当たる場所が一番望ましいです。
東からでも、西からでも、南からでも、どの方向からでもいいので日照条件の良い環境に置くようにします。
ですが、住宅環境によって難しい事もあるかと思います。その場合はせめて半日ぐらいは日光が当たるようにしてあげてください。また、冬は霜が降りない所へ、梅雨時期に湿った状態が続いたら軒下へ…など、状況によって置き場所を変えてあげるようにします。
また、ベランダやバルコニーで育てる場合ですが、大きな棚ではなく木で作った小さな棚でも大丈夫です。高さはそこまでなくても、盆栽を棚の上に置くのと置かないのとでは断然違ってきます。
適した棚の材質
棚の材質ですが、鉄製品だと夏に温度が上がりすぎてしまうので屋外のエアコンの室外機や鉄製品の上に置くことはお勧めできません。暑さで樹の根がダメージをうけ弱ってしまいます。また、暑さで水分が蒸発し水切れを起こすこともあります。できるだけ熱のこもらない木製の棚の上に置くようにしてください。素材には十分注意して木にとって暑すぎず快適な状態をつくるように心がけましょう。
室内で管理は難しい
屋内に置く場合ですが、あまり長く室内に置くと盆栽が傷んでしまうため、室内に置くのは3?4日までにします。普段は屋外で管理し、お休みの日に室内で楽しんだり、いくつかの鉢をローテーションで出し入れするのも良いと思います。室内の暖房機の風が直接当たる場所は急に乾燥してしまいますので、風が直接当たらない所に置くようにします。
毎日水やりをしながら観察しているうちに、ますますあなたの盆栽に愛着が湧いてくるのではないでしょうか。
皆さんそれぞれの工夫をしながら、盆栽のある生活をご家庭で楽しんでいただきたいと思います。
まとめ
盆栽は棚に置き、熱がこもらないようにする。風通しや日当たりを考え木の状態を毎日観察し適した置き場所をつくっていきましょう。はじめからここだって場所を見つけるのは難しいかもしれません。樹が生き生きと過ごせる場所を見つけてください。 毎日水やりをしながら観察しているうちに、ますますあなたの盆栽に愛着が湧いてくるでしょう。 皆さんそれぞれの工夫をしながら、盆栽のある生活をご家庭で楽しんでいただきたいと思います。
この記事を書いた人
- 北谷隆一
- 北谷養生園 園主 盆栽職人。家業としての盆栽を始めた初代は、曾祖父の弥二郎(故人)のとき。2代目は祖父の故義明。今から50年以上前、瀬戸内海の島々を巡り巡っては、自生している黒松を集め、盆栽畑に植え続けた。畑一面に植えられた盆栽、そういう環境で育ち4代目として伝統を守りながら、新しい盆栽の形を模索し続け職人として日々成長中。盆栽初心者に向けて盆栽の楽しみを伝えるYoutuberとしても活動中。
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