春花園BONSAI美術館に行ってきました。
- 店長 高村が行く 盆栽レポート。盆栽の満喫旅をお届けします!
- 高村雅子
- 盆栽妙 店長
- 更新日:2022/8/23
- 投稿日:2021/6/15
- ツーリズム
盆栽界の巨匠、小林國雄さんが館長を務めている「春花園BONSAI美術館」を訪れました!
JR小岩駅からバスで20分ほど揺られた先の、閑静な住宅街の中に静かに佇んでいました。
▼バスを降りるとこんな看板が目に入るよ
▼この道を入って行って……
▼うっかりすると通り過ぎちゃう!
この茶色い土壁の塀が目印です。
▼つ、着いた?!
大人800円の入館料をお支払いすると、中はもう何でも見放題。 敷地内の奥にある荘厳な日本家屋が「美術館」とされているようですが、 その手前に見えるたくさんの盆栽の鉢もすべて自由に見る事ができました。
▼見渡す限りの鉢、鉢、鉢
▼園内ではあちこちで職人さん達が作業されていました
なお、ここにある鉢たちは出荷用に手入れされているものがほとんど。(鉢の数はおよそ400?500ほどあるとのことでした!すごい数!) それゆえに、ここで盆栽の手入れをしている職人さんたちのお仕事も自由に見学する事ができてしまうのです。私が訪れた時は、小林先生も盆栽に水やりをされておりました。
小林先生をはじめ、この園内にいらした職人さんはみんな気さくで優しく、お仕事中にも関わらず、訪れた人の質問にも快く答えて下さいました。とてもあたたかいムード漂う素敵な園です。
▼園内には池もありました♪
たくさんの盆栽に囲まれた立派な池です。
池の中には、これまた立派な錦鯉がうじゃうじゃ!
▼忘れちゃいけないのが……
アノ毎年恒例のお正月番組、「芸能人格付けチェック(テレビ朝日)」にも登場した1億円の盆栽も間近で見ることができちゃいます。他にも、樹齢100年を優に超す歴史あるオールスターが揃っています。
▼園内には子どもの姿も
職人さんのお孫さん達でしょうか、園内には子どもの姿も見られました。(ワンコの姿も) こんな素敵な場所に生まれながらに縁があるなんて、羨ましい限りです。 ちょこちょこ垣間見える生活感がまたほっこりとさせてくれる素敵なお庭でした。
▲館内と水石展のようす
そして何よりこの、建物がまた素敵。
派手な造りではなく、日本の侘び寂び文化の魅力がギュッと詰まったシンプルな造りで、やはり日本文化の美しさはこうした質素さに現れるのだなとしみじみ感じました。
▼障子と畳とガラスのカッコイイ内装
ちなみに、建物自体は築30年ほど前に建てたもので、そこまで古いものではないそうです。ただし、盆栽をより美しく飾るために「盆栽の雰囲気に圧倒されない」「盆栽の存在感に負けない」建物でなければならないと、建物に使用する木材などにはかなりこだわって建てられたそうです。
どうりで、古くから佇んでいるような存在感のある建物なんですね…
本当に落ち着く素敵な空間です!
★茶室には、江戸川区のシンボルツリーであるクスノキが、この園のご神木として祀られていました。面白い残し方をされていたので、訪れた際にはぜひこちらもチェックしてみてください!
▼荘厳な趣のある外観
今回訪れた際は館内の展示が水石展だったこともありますが、春花園館内の展示スペースはそんなに数多くあるわけではありません。また、盆栽の学習ができるようなパネル展示などもありません。そういった点では大宮の盆栽美術館の方がより「美術館ぜん」としていると言えます。
しかし、美術館の家屋はとても立派で美しい空間ですので、中を歩き回る事ができるだけで館内展示も十分満足でした。また、とにかくこちらの美術館は、職人さんたちの手仕事を間近で見られるところに最大の魅力があると思います。鉢の数も圧倒的で、見渡す限り盆栽、所狭しに盆栽と、色々な盆栽をじっくり鑑賞したい人にはたまらないスポットだと思います。
生き物を相手にする仕事ですから、日々の盆栽の手入れはとても大変なものだと思いますが、心から盆栽と向き合っている職人さんたちの手仕事の臨場感を感じられ、より身近に盆栽を楽しむ事ができる場所でした。盆栽が趣味の方も、これから初めてみようと思っている方も、なんとなく興味のある方も、ぜひ一度訪れてみてください。
小林國雄さんにインタビューしました。いろんなお話をいっぱいお聞きしました。
小林國雄さんのインタビューはこちら
〒132-0001 東京都江戸川区新堀1-29-6
Tel:03-3670-8622
JR総武線小岩駅南口下車 京成バス76番より乗車京葉口下車
都営新宿線瑞江駅下車 京成バス76番より乗車京葉口下車
一般:800円(税込) (お茶付き)
学生:600円(税込)
その他団体割引有り
10:00?17:00?
月曜日(祝祭日の場合は開館)
詳細はこちら→小林國雄公式ホームページ
目次
- 巨匠の盆栽を見に行こう
- いざ館内へ…
- おわりに
1.巨匠の盆栽を見に行こう
盆栽界の巨匠、小林國雄さんが館長を務めている「春花園BONSAI美術館」を訪れました。園の場所は千葉県との境にある東京小岩。JR小岩駅からバスで20分ほど揺られた先の、閑静な住宅街の中に静かに佇んでいました。
▼バスを降りるとこんな看板が目に入るよ
▼この道を入って行って……
▼うっかりすると通り過ぎちゃう!
この茶色い土壁の塀が目印です。
▼つ、着いた?!
大人800円の入館料をお支払いすると、中はもう何でも見放題。 敷地内の奥にある荘厳な日本家屋が「美術館」とされているようですが、 その手前に見えるたくさんの盆栽の鉢もすべて自由に見る事ができました。
▼見渡す限りの鉢、鉢、鉢
▼園内ではあちこちで職人さん達が作業されていました
なお、ここにある鉢たちは出荷用に手入れされているものがほとんど。(鉢の数はおよそ400?500ほどあるとのことでした!すごい数!) それゆえに、ここで盆栽の手入れをしている職人さんたちのお仕事も自由に見学する事ができてしまうのです。私が訪れた時は、小林先生も盆栽に水やりをされておりました。
小林先生をはじめ、この園内にいらした職人さんはみんな気さくで優しく、お仕事中にも関わらず、訪れた人の質問にも快く答えて下さいました。とてもあたたかいムード漂う素敵な園です。
▼園内には池もありました♪
たくさんの盆栽に囲まれた立派な池です。
池の中には、これまた立派な錦鯉がうじゃうじゃ!
▼忘れちゃいけないのが……
アノ毎年恒例のお正月番組、「芸能人格付けチェック(テレビ朝日)」にも登場した1億円の盆栽も間近で見ることができちゃいます。他にも、樹齢100年を優に超す歴史あるオールスターが揃っています。
▼園内には子どもの姿も
職人さんのお孫さん達でしょうか、園内には子どもの姿も見られました。(ワンコの姿も) こんな素敵な場所に生まれながらに縁があるなんて、羨ましい限りです。 ちょこちょこ垣間見える生活感がまたほっこりとさせてくれる素敵なお庭でした。
2.いざ館内へ…
私が訪れた日は、美術館内では水石展が行われていました。盆栽とは切っても切れない縁の水石。表面が滑らかなもの、ごつごつと複雑な形のもの…自然の織りなす造形美を、鑑賞する側が好きに想像できるのは石も盆栽も同じようです。 なお、普段は館内にも盆栽が展示され、床の間飾りとしての盆栽などを存分に楽しめるそうです。 (また行こう!)▲館内と水石展のようす
そして何よりこの、建物がまた素敵。
派手な造りではなく、日本の侘び寂び文化の魅力がギュッと詰まったシンプルな造りで、やはり日本文化の美しさはこうした質素さに現れるのだなとしみじみ感じました。
▼障子と畳とガラスのカッコイイ内装
ちなみに、建物自体は築30年ほど前に建てたもので、そこまで古いものではないそうです。ただし、盆栽をより美しく飾るために「盆栽の雰囲気に圧倒されない」「盆栽の存在感に負けない」建物でなければならないと、建物に使用する木材などにはかなりこだわって建てられたそうです。
どうりで、古くから佇んでいるような存在感のある建物なんですね…
本当に落ち着く素敵な空間です!
★茶室には、江戸川区のシンボルツリーであるクスノキが、この園のご神木として祀られていました。面白い残し方をされていたので、訪れた際にはぜひこちらもチェックしてみてください!
▼荘厳な趣のある外観
3.おわりに
「春花園BONSAI美術館」という名の通り、盆栽園と美術館が見事に融合された盆栽美術館でした。盆栽美術館と言えば埼玉県の大宮にある「大宮盆栽美術館」も有名ですが、そちらとはまた違った雰囲気を楽しめる美術館でした。今回訪れた際は館内の展示が水石展だったこともありますが、春花園館内の展示スペースはそんなに数多くあるわけではありません。また、盆栽の学習ができるようなパネル展示などもありません。そういった点では大宮の盆栽美術館の方がより「美術館ぜん」としていると言えます。
しかし、美術館の家屋はとても立派で美しい空間ですので、中を歩き回る事ができるだけで館内展示も十分満足でした。また、とにかくこちらの美術館は、職人さんたちの手仕事を間近で見られるところに最大の魅力があると思います。鉢の数も圧倒的で、見渡す限り盆栽、所狭しに盆栽と、色々な盆栽をじっくり鑑賞したい人にはたまらないスポットだと思います。
生き物を相手にする仕事ですから、日々の盆栽の手入れはとても大変なものだと思いますが、心から盆栽と向き合っている職人さんたちの手仕事の臨場感を感じられ、より身近に盆栽を楽しむ事ができる場所でした。盆栽が趣味の方も、これから初めてみようと思っている方も、なんとなく興味のある方も、ぜひ一度訪れてみてください。
小林國雄さんにインタビューしました。いろんなお話をいっぱいお聞きしました。
小林國雄さんのインタビューはこちら
Data
小林國雄の春花園BONSAI美術館〒132-0001 東京都江戸川区新堀1-29-6
Tel:03-3670-8622
アクセス
JR総武線小岩駅南口下車 京成バス76番より乗車京葉口下車
都営新宿線瑞江駅下車 京成バス76番より乗車京葉口下車
観覧料
一般:800円(税込) (お茶付き)
学生:600円(税込)
その他団体割引有り
開館時間
10:00?17:00?
休館日
月曜日(祝祭日の場合は開館)
詳細はこちら→小林國雄公式ホームページ
この記事を書いた人
- 高村雅子
- 盆栽妙の店長 盆栽家。三重県鈴鹿の田舎生まれ。大学進学を機に大阪に出て卒業後は秘書として企業で働く。結婚して退職、子育てに奮闘。子供も大きくなり、自分の時間が持てるようになったので、かねてより大好きだった植物をもっと勉強するべく、盆栽の世界へ踏み入ることに。同郷の盆栽職人 太田重幸に師事し、盆栽の奥深さを修行した後、自宅で教室を開業。2007年にインターネット盆栽販売店 盆栽妙をオープンし、盆栽メルマガ登録数日本一に。盆栽はじめるサポートに日々奮闘中。
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